忍者ブログ
自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
[559] [558] [557] [556] [555] [554] [553] [552] [551] [550] [549]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

★★

著者:  桜庭一樹
出版社: 早川書房

  魔女狩りの嵐が吹き荒れるドイツ、未来のシンガポール、そして現代の日本の三部から成り立つ物語。少女とは何か? というようなことを書いているようです。自由の森学園の図書館で、この「少女」の考え方は面白い、と言われて借りました。

  現代日本(の消費社会)を支配している、といってもいいような「少女」という「モンスター」は、今の日本にしか存在していない、と桜庭一樹は言っている、と僕は受け取りました。昔は、「女の子」から「女」になるまでの間に、「少女」という間は存在しなかったから、過去へ言ってしまった女子高生はアンチ・キリストとなる、のではないか。

  でも難しいなぁ、どう読むかというのは。というよりどう考えても詰め込みすぎじゃないか、という気がしました。三部に分かれているそれぞれを1冊にしてもいいのではないか。そうしたらスカスカになっちゃうのかなぁ、さすがに。だけど今のままだと、最後があっけらかんとしていて、すかっと通り過ぎていってしまいそうなんだけどなぁ・・・

  つまらなくはないけど、よく分からない、というのが感想です。物語としては面白いけど、それ以上に、何か語りかけようとしているような気がするんだけどそこがすっきりしません。う~ん、だけど桜庭一樹という人は物語をつくっていくのがとても上手だなぁ。


自森人読書 ブルースカイ
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
ウェブサイトhttp://jimoren.my.coocan.jp/
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
ブログ内検索
最新CM
[07/03 かおり]
最新TB
バーコード
アクセス解析
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright © いろいろメモ(旧・自由の森学園図書館の本棚) All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]