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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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浅田彰

  1957年生まれ。

  京都大学大学院経済学研究科博士課程中退。

  「一刀斎」森毅の影響を受けている。

  1983年、京都大学人文科学研究所の助手時代に、『構造と力』を出版。ニュー・アカデミズムの急先鋒と看做された。

  『構造と力』では、いわゆる「現代思想」を図式化していき、明快に示した。内容は極度に整理されている。そして、文章は非常に簡潔である。編集の才能が垣間見える。しかし、『構造と力』を形容する場合、智の蕩尽という言葉が適当だと思われる。

  体系的な書物を残していない。そのため、批判されることもある。

  ただ、多くの人と対談している。対談相手の思想を明らかにするすぐれた対談が多い。しかし、相手によっては浅田彰が愚かな人間に見えることもある。浅田彰は、明るい鏡のようである。

  90年代には柄谷行人とともに『批評空間』を編集した。


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宮台真司

  1959年生まれ。

  東京大学大学院博士課程修了。社会学博士。『権力の予期理論』を発表して、社会学者としてデビュー。

  デビュー当時、社会の自由化、及びに、社会の無意味化は不可避であると論じた。そして、自由と各人の自己決定を肯定。そのため、社会から持て囃された。

  しかし、徐々に、自由化はアメリカニズムの単なる受容だ、と指摘するようになる。そして、自由化/アメリカニズムと、日本の国益/日本国民の幸せは相反する、と説き始めた。さらには現実政治へのコミットに意欲を示す。

  2001年ジャーナリスト神保哲生が立ち上げた「ビデオニュース・ドットコム」に参加して、インターネット上で積極的に発言。

  現在では、システム偏重から脱却して、「生活世界」を重視するべきと訴える。人生の一過性に対する意識が非常に強い。「合理性」を徹底的に追及すれば、非合理的と思われているものの重視に到達すると主張。連帯を重視する良い共同体、「理性を超越したもの」(たとえば、チェ・ゲバラの姿勢)、計量的には計測することができない各人の「幸せ」を重視する。

  2011.3.11以降、原子力発電の危険を徹底的に指摘。

  弟子は鈴木謙介など。
津田大介

  1973年生まれ。

  早稲田大学社会科学部卒業。

  2002年、ニュースサイト「音楽配信メモ」を立ち上げた。

  大学卒業後、多くのパソコン雑誌に記事を書く。インターネットがもたらした音楽の自由化を積極的に評価。

  2007年、小寺信良(コラムニスト、AV・音響機器評論家)、白田秀彰(法政大学社会学部准教授)とともに、インターネット先進ユーザーの会(MIAU、現インターネットユーザー協会)を設立。情報の自由化に関して論じる。

  インターネットがもたらした社会の変容を追跡しようとしている。

  最初期から、Twitterを用いてきた。メディアジャーナリストを名乗る。個人が力を持ち得る自由な現状を肯定している。


金子勝

  1952年生まれ。

  東京大学大学院経済学研究科単位取得満期修了、経済学修士。

  経済学者。マルクス経済学を専攻していた。経済の根幹には、信頼・協力の制度があると主張。ラディカルな立場から、自由主義の限界を問い続けている。

  とくに、有名なのがセーフティネット論。

  セーフティネットは市場から脱落していく経済的弱者を救済するためにある、という「常識」を批判。そして、適切なセーフティネットがない社会は安定を欠くから、誰も積極的に動くことができない、結果として経済は悪化していく、と喝破。

  さらに、セーフティネットに不備があり、市場から脱落していく人が増加した場合、その脱落した人たちがもたらす社会的コストは、セーフティネットを設置する場合に必要なコストを上回るであろう、と指摘。セーフティネットは社会的弱者のためにあるのではなく、社会全体のためにあると言い続けている。


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