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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★

著者:  坂口安吾
出版社: 筑摩書房

  風博士で「かぜはかせ」と読みます。

  東京都の某地に住んでいた風博士。彼は、蛸博士という人物と激しく対立していたのですが・・・ 突如として遺書を残して失踪してしまいます。語り手は自殺したと信じて疑わず、繰り返し死んだのだと書くのですが・・・ 語り手の書く風博士の「臨終」の様子は、「一陣の突風」と化して消えた、というもの。遺体は存在しません。いったいぜんたいどういうことなのだろうか。

  何かの暗喩だろうか、と考えるだけ無駄だろうか。う~ん物語内にいろんな矛盾があったりします。突き詰めて考えると、そもそも、この語り手が信用できないよなぁ・・・ いやいや物語全体が信用できない。風博士なんてそもそも存在しているのだろうか。まぁその不可解さが面白いんだけど。

  読者の「?」にはなんにも答えないで、物語は終わってしまいます・・・ ミステリタッチ。ファンタジー小説ともいえるかも知れないけど、物語全体がジョークみたいな気もします。だけどどことなく何か深い意味がありそうな気もする・・・ 坂口安吾お得意の「ファルス」。

  牧野信一に激賞された出世作。この作品で坂口安吾は一躍有名になったそうです。

  最近、なぜか人気になって、タイトルがウェブブラウザの名前にも使われています(なぜなのかはよく知らないけど)。まぁ確かに読んでいるだけで面白い文章だから、惹きつけられる人も多いのかも知れない。なぜか、やたらと大仰なんだよなぁ。この語り手はなんなんだろうか・・・

  語りだしはこんな感じ。「 諸君は、東京市某町某番地なる風博士の邸宅を御存じであろう乎? 御存じない。それは大変残念である。そして諸君は偉大なる風博士を御存知であろうか? ない。嗚呼。では諸君は遺書だけが発見されて、偉大なる風博士自体は杳として紛失したことも御存知ないであろうか?(・・・云々・・・・)」


自森人読書 風博士
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