自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
★★★
著者: 三並夏
出版社: 河出書房新社
親の離婚の後、私は父と父の愛人とともに生活しています。愛人とはとても仲が悪く、学校での毎日も楽しいものではありません。いじめられないようにうまく立ち回っているだけ。そんな中で、夢に現れた男にもらったマシンガンをぶっ放し続けます・・・
第42回文藝賞受賞作。著者・三並夏はこの作品で15歳にしてデビュー。綿矢りさの記録を追い抜いたそうです。
「ありきたり、目新しいものはない、でも15歳にしては凄い」といろんな人から言われまくった作品。僕はけっこう凄いと思いました。ありきたりな日常を普通に書いて、それを作品として完成させるのはかなり困難なことだと思います。
句読点と改行を削った文章とかもまぁ全然斬新ではないけど、切迫した雰囲気を伝えてくれるし、全体に漂うなんというか暗いというよりは、空虚な雰囲気もなかなか良いです。しかし、読んでいて笑える部分がほとんど少しもないというのは辛い。まぁそういう作風ではない、ということなのだと思うのですが、なんというか一息つけない。
『平成マシンガンズ』というタイトルの割にはどこにマシンガンを向けているのかすらいまいちすっきりしない感じが良かったです。最後急転直下のオチは、なんだかほったらかしというより、投げやりな感じがするけど、そこまで含めてまぁ世の中所詮はこんなもんだ、みたいな考え方が表れているような気がしました。。平成はそういう時代ということ、なのかなぁ・・・
自森人読書 平成マシンガンズ
著者: 三並夏
出版社: 河出書房新社
親の離婚の後、私は父と父の愛人とともに生活しています。愛人とはとても仲が悪く、学校での毎日も楽しいものではありません。いじめられないようにうまく立ち回っているだけ。そんな中で、夢に現れた男にもらったマシンガンをぶっ放し続けます・・・
第42回文藝賞受賞作。著者・三並夏はこの作品で15歳にしてデビュー。綿矢りさの記録を追い抜いたそうです。
「ありきたり、目新しいものはない、でも15歳にしては凄い」といろんな人から言われまくった作品。僕はけっこう凄いと思いました。ありきたりな日常を普通に書いて、それを作品として完成させるのはかなり困難なことだと思います。
句読点と改行を削った文章とかもまぁ全然斬新ではないけど、切迫した雰囲気を伝えてくれるし、全体に漂うなんというか暗いというよりは、空虚な雰囲気もなかなか良いです。しかし、読んでいて笑える部分がほとんど少しもないというのは辛い。まぁそういう作風ではない、ということなのだと思うのですが、なんというか一息つけない。
『平成マシンガンズ』というタイトルの割にはどこにマシンガンを向けているのかすらいまいちすっきりしない感じが良かったです。最後急転直下のオチは、なんだかほったらかしというより、投げやりな感じがするけど、そこまで含めてまぁ世の中所詮はこんなもんだ、みたいな考え方が表れているような気がしました。。平成はそういう時代ということ、なのかなぁ・・・
自森人読書 平成マシンガンズ
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