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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  谷崎潤一郎
出版社: 新潮社

  『刺青・秘密』は、谷崎潤一郎の初期の作品を収めた短編集。『刺青』『少年』『幇間』『秘密』『異端者の悲しみ』『二人の稚児』『母を恋うる記』収録。

  『刺青』
  刺青師は、思い焦がれていた無垢な少女を麻酔で眠らせ、彼女の肌に女郎蜘蛛を彫りこんでいきます・・・ 美を崇める人たちの物語。10ページしかないのですが、非常に強烈でした。谷崎潤一郎のデビュー作。

  『少年』
  学校では弱気な少年・信一が、家では暴君として君臨していました。彼の友達である主人公は、信一らと一緒に遊びながら信一の姉・光子を苛めるのですが・・・

  『幇間』
  桜井は人を笑わせ、楽しませるためならばなんでもする男。彼は人から見くびられてもなんとも思いません。

  『秘密』
  女装を楽しんでいた私はあるとき、以前捨てた女と邂逅し・・・

  『異端者の悲しみ』
  自伝的作品だそうです。主人公である章三郎は、不真面目な男です。彼は、落魄して気力を失いつつある両親と病弱で今にも死にそうな妹に苛立ち、友から金を借りつつ返しもせず、それらを後悔しつつ決してやめません。そして、自分の持つ天才的な芸術の才能が発揮できないことを悲しむのですが・・・

  『二人の稚児』
  女人禁制の比叡の山に預けられた二人の稚児、千手丸と瑠璃光丸。彼らは仲良しだったのですがあるとき千手丸が「女人」を見るため下界に行きたいと言い出し・・・ 少し風雅。

  『母を恋うる記』
  子どもの私は、夢の中にでもいるのか美しい景色の中をずっと彷徨っています・・・ 少し冗長ではないかとも感じるのですが。非常に印象的でした。

  文章は情緒に溢れ、端正なのに中身は変態的。マゾヒズムに浸る人たちが登場します。ようするに弄られる喜びを綴った小説なわけであり、読みやすいです。時折挟まる横文字が奇妙で、面白いです。気取っているような印象を受けます。


自森人読書 刺青・秘密
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