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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  金井美恵子
出版社: 朝日新聞社

  金井美恵子のエッセイ。

  どこまでも途切れなく続く文章は、読みづらいけど、味があります。切れ目がない文章は悪文といわれることもありますが、よく練られていれば悪くない気もします。

  そして、とにかく金井美恵子の毒舌が素晴らしいです。構成力に欠け、その上変な理屈を振り回す島田雅彦をこきおろし、高尚そうな言葉を発する割には文学がまったく読めていない文芸評論家・福田和也を嗤い、レイシスト石原慎太郎を叩き、バカなアメリカ大統領ブッシュを非難し、稚拙な小説を書く柳美里などほとんど歯牙にもかけず、リベラルな立場に立つことで知られる文芸評論家・加藤典洋のオヤジ臭さとセンスの悪さを指摘し、かの『桃尻娘』を書いた橋本治がまるで村上龍のようなオヤジに変貌したことに首を傾げ、阿呆みたいな素振りを見せる高橋源一郎を観察し、対談相手の本を読んでもいない(読めない?)すが秀実をあげつらうのです。

  とはいえ、全ての評論家を否定するわけではありません。まともなことを書いていると彼女が思う人、たとえば蓮實重彦などは評価しているようです。そして、あとは愛する映画のことが延々と書かれています。とてもついていけませんでした・・・

  ポンと批判が提出されるので、それほど、くどくはないのですが、いちいち鋭いです。切れ味抜群。ここまで書いて良いのか、と心配になるほど。

  しかし、そういうふうにして世間から離れ、一人で闘う皮肉屋の文学者というのはかっこいい、と思いました。


自森人読書 目白雑録(ひびのあれこれ)
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