忍者ブログ
自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
[1374] [1373] [1372] [1371] [1370] [1369] [1368] [1367] [1366] [1365] [1364]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

『どこに思想の根拠をおくか』
『どこに思想の根拠をおくか』は、対談集。「思想の基準をめぐって」という吉本隆明の文章があった後。それから、「どこに思想の根拠をおくか」ということで、鶴見俊輔と吉本隆明の対談が載っています。

それから、「日本的戦後のジレンマ―文学者の死と政治―」磯田光一/吉本隆明、「文学と思想の原点」江藤淳/吉本隆明、「家・隣人・故郷」小川国夫/吉本隆明、「思想と状況」竹内好/吉本隆明、「現代における思想と実践」松原新一/吉本隆明、「現実と詩の創造」粟津則雄/吉本隆明、「言語表現としての芸術―詩・評論・小説―」清岡卓行/吉本隆明、「島尾文学の鍵」島尾敏雄/吉本隆明、「傍系について」島尾敏雄/吉本隆明、「都市は変えられるか」磯崎新/吉本隆明、「勝海舟をめぐって」江藤淳/吉本隆明、「私はなぜ批評家になったか」柄谷行人/吉本隆明などが集められています。

勝海舟をめぐって、江藤淳と吉本隆明が、様々なことを言い合っています。それが非常に面白いです。

剣客としても、政治家としても、文学者としても超一流とはいえないのに、なぜか時代の移り目を泳ぎ切り、それを左右した勝海舟は、不思議な人です。江藤淳が「勝海舟はつまり政治的人間だったのではないか」と推測します。政治的人間といういいまわしは、よく分かるようで分からない気もします。文学者ではなく、立ち回りが巧みな人だったということか。

最後に柄谷行人との対談が載せられているのが印象的。


読んだ本
吉本隆明対談集『どこに思想の根拠をおくか』

読んでいる最中
柴田よしき『桜さがし』
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
ウェブサイトhttp://jimoren.my.coocan.jp/
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
最新CM
[07/03 かおり]
最新TB
バーコード
アクセス解析
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright © いろいろメモ(旧・自由の森学園図書館の本棚) All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]