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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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『新唐詩選』
前篇を吉川幸次郎が、後篇を三好達治が記しています。前篇はよく整理されています。とくに杜甫、李白、王維の詩が多く紹介されています。それから、孟浩然、常建、王昌齢、崔国輔の詩も少しずつ紹介されています。吉川幸次郎は漢詩を現代的な日本語に訳しながら、説明していきます。わかりやすいです。それから、三好達治は様々な領域に話を広げていきます。その拡散は面白いです。

唐詩入門。

吉川幸次郎は著名な中国文学研究者。三好達治は日本の詩人。『新唐詩選』は名著として知られているそうです。読んでいると、唐詩のことがわかります。

もちろん、唐詩のすべてが紹介されているわけではありません。しかし、吉川幸次郎は唐詩全体を踏まえた上で、そのエッセンスを掬い取ろうとしていきます。内容はよく整理されています。

一方、三好達治は人の心を打つものとして、漢詩を自分の身・経験に引き付けながら紹介してきます。詩人のありかたと漢詩の関わりが見えてきて面白いです。

読みながら、人間に影響を与えるものとして詩がありえるだろうか、詩が力を持ち得るのだろうか、と感じました。詩というのはなんなのだろう・・・ 難しい・・・


読んだ本
吉川幸次郎、三好達治『新唐詩選』
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