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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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『水滸伝‐虚構のなかの史実』
宮崎市定は、『水滸伝』を、歴史学的に読み解いていきます。しかし、それほど堅苦しくはありません。逆に楽しいです。『水滸伝』を読んでいてもわからない部分が、くっきりと見えてくることがあります。たとえば、悪役として非難されている奸臣たち(童貫、蔡京)が実際には何をしたのかということがわかります。頻出する官職名が何を示していたのかということがわかります。

宋江は二人いた、という面白い考察も含まれています。官軍の宋江と賊軍の宋江がいた、ということが資料を読み解くとわかるそうです。それから、『水滸伝』の物語の舞台になっていた時代の少し後に、梁山泊に立て籠もった人間がいた賊という話もあります。

浪子(たとえば、徽宗も)が溢れる時代というのは恐ろしいかも知れない、と感じました。しかし、それだけ豊かだったということでもあるはずです。

宋という時代を覗き見ることができます。非常に面白いです。


読んだ本
宮崎市定『水滸伝‐虚構のなかの史実』
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