自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
川上弘美の短編集。『蛇を踏む』『消える』『惜夜記』収録。
『蛇を踏む』
私は蛇を踏んづけてしまいます。すると、蛇は「踏まれたらおしまいですね」と言って女になり、私の家に住み着くようになりました。数珠屋「カナカナ堂」に勤める女性の物語。芥川賞受賞作。
『消える』
このごろずいぶんよく消えます。2週間前には上の兄が消え、昔は曾祖母が1年間消えたこともありました。五人の家族の物語。
『惜夜記』
「背中が痒いと思ったら、夜が少しばかり食い込んでいるのだった」という一文から始まります。馬/カオス/紳士たち/ビッグ・クランチ/ニホンザル/悲運多数死/泥鰌/シュレジンガーの猫/もぐら/クローニング/ツカツクリ/ブラックホール/象/アレルギー/キウイ/フラクタル/獅子/アポトーシス/イモリで構成されています。夢をそのまま綴っていったような感じ。よく分からない作品。
どの作品もシュール。
文体は柔らかくて穏やかなのですが、妙なものが混じりこんでいるため気持ち悪いです。たとえば、『蛇を踏む』の場合は蛇がまぎれこんでいます。暗喩のように感じることもあるのですが、単なる法螺話のようにも思えます。蛇とは何なのか考え出すと訳が分からなくなります。
蛇とは女性にまとわりつく母性本能のようなものを指すのか、それとも広義のセックスのことか、それとも意味などないのかなぁ。どうなのだろう・・・ けど、考えずともただ読むだけでも面白いです。最後の辺りになってくると少しだれてくるところが玉に瑕のようにも感じられるのですが。
読んだ作品
川上弘美『蛇を踏む』
川上弘美『消える』
川上弘美『惜夜記』
読んでいる最中
三浦しをん『神去なあなあ日常』
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