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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  森見登美彦
出版社: ポプラ社

  主人公は、石川県七尾に送られて実験の毎日を送る男子大学院生、守田一郎。彼が京都の人たち(友人・知人・妹など)と文通する物語。なのですが・・・ 物語の全てが、手紙によって構成されています。書簡形式なわけです。しかも、守田一郎の送ったものだけしか掲載されていません。つまり守田一郎が貰った手紙はないので想像するしかないわけです。面白い仕掛けです。

  やっぱり森見登美彦は面白い、と感じます。

  バカというか、屁理屈を言いまくる「腐れ大学生」を描く巧さというのがまず良いのです。あとは、基本的に登場する人たちに極悪人がいなくて、みんなどこかおかしみ(滑稽さ)を持っているところも良いです。そして、とにかく登場人物が魅力的。犯人面している谷口さん、研究室を支配する「極悪人」大塚緋沙子大王、バカな兄を完全に把握しきっている頭の良い妹、マシマロマン、しかも作者・森見登美彦まで登場。

  読んでいると随所で笑えます。

  守田一郎が繰り出す偏屈な表現の数々。ほんとどうにかならないのか。失敗した恋文の練習がおかしすぎる・・・ マシマロマンが言い出してから延々と続くおっぱいの連呼。おっぱいってどれだけ書けば気が済むんだ、と思いきや結局、プロジェクターまで持ち出してしまい・・・ もう何やってんだか。

  森見登美彦は、とにかく文章の力が並みではないです。送った手紙だけ載せて、貰った手紙は載せないというような方法で物語を成立させてしまうというのはかなり凄いのではないか。最後に物語を収斂させていくところもさすが。


自森人読書 恋文の技術
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