自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
『日本語と日本人―対談集』は、司馬遼太郎がいろんな人と対談していったのを集めたもの。登場するのは井上ひさし、大野晋、徳川宗賢、多田道太郎、赤尾兜子、松原正毅といった人たち。あまり僕の知っている人はいなかったです。知っているのは、井上ひさしくらいか。
読んでいて、司馬さんは対談がうまいなぁ、と思いました(まぁしっかりと編集がなされている、ということもあるのだろうけど)。はなしの持っていき方がうまくて、流れるように続いている。次から次へと話題を取り出してくるのがみごとです。
それで対談の主題は、まぁバラバラなのですが、まとめるとすると、「日本語の起源や、その発展、特徴について」。それと「日本人とは?」ということになると思います。
日本語のルーツ探しはとても面白いです。いったいどうやって日本語はできあがったのか・・・? 北か、南か、いろんな推理があるけれど、どれも当たっているような当たっていないような。
「日本語には忠も孝もない」、全部中国から輸入した言葉・概念だ、というのはその通りだなぁと思いました。もしかしたら、愛という概念も、ヨーロッパからの輸入品かもしれない。「愛は普遍である」なんて本当なのだろうか、とちょっと悩んでしまいました。
「司馬史観」の一端が垣間見えるような気がしました。けっこう面白いです。
今日読んだ本
司馬遼太郎、井上ひさし、大野晋、徳川宗賢、多田道太郎、赤尾兜子、松原正毅『日本語と日本人―対談集』
今読んでいる本
笹公人『念力家族』
佐藤和歌子『間取りの手帖』
田下敬子『原色の女 もうひとつの『智恵子抄』』
白洲正子、辻井喬、宮沢喜一、青柳恵介、朝吹登水子、中村政則、三宅一生『白洲次郎』
積ん読
『世界』編集部『保守政治家は憂える―自民党リーダーたちとの対話』
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