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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★★

作者:  島田荘司
出版社: 講談社

  事件が起きたのは、1936年2月26日。二・二六事件の起きた日。ある画家が遺書を残して密室で死亡しました。その遺書には、自分の娘と孫娘たち6人の処女をばらばらにし、そこから各部位を選び出して完全な人間(アゾート)をつくるんだ、と書いてありました。そしてその後、遺書は実現します・・・ なんと日本全国から6人の死体が次から次へと見つかったのです。警察は、その難解な事件を解決できませんでした。そうしてアゾート殺人は、迷宮入りしてしまいました。

  時は流れて1979年。颯爽と登場した名探偵・御手洗潔は、アゾート殺人を解決すべく立ち上がります。彼は、親友・石岡和己の詳しい解説を聞きながら、推理をすすめていきますが・・・ すでに事件が終わってから数十年が過ぎています。本当に、御手洗潔に事件は解けるのだろうか?

  御手洗潔シリーズの第1作目。作者から読者への挑戦が、途中にあります。僕は、そこに至っても全く答えをだせていませんでした。どうやったら全部の辻褄があうのか、さっぱり分かりませんでした。でも、最後には全ての謎がきちんと解決します。ラストには感動しました。本当に面白かったです。

  本格ミステリの傑作。

  長い間、探し出すのが面倒で、島田荘司の本を読んだことがなかったのですが、損をしたなぁと思います。シリーズもののようなので、これから1つずつ読んでいこうかなぁ・・・ たいていマンネリに陥ってつまらなくなるけど。でも読んでみないことには面白いかどうかは分からないか。

  御手洗潔の喋りが面白いです。やたらと人をばかにしたような喋り方をする・・・ シャーロック・ホームズをこけにしたり。でも、御手洗潔と石岡和己の組み合わせってホームズとワトソンに似ているよなぁ。そっくりなような気がする。


自森人読書 占星術殺人事件
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