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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★

著者:  京極夏彦
出版社: 講談社

  この世には不思議なことなど何もないのだよ、と言い切る古本屋にして陰陽師、京極堂が世の謎を次々と解明していくシリーズの第一作目。文士・関口や探偵・榎木津らといった個性的な登場人物たちが脇を固めます。20数ヶ月も身籠ったままの女性がいて、その夫は密室から失踪したらしい、という噂話を関口が聞きつけたのが全ての始まりとなります・・・

  語り手が関口というのが悪い。悪いというか、関口が語り手だからこの物語は成立しているのですが(というよりも、語り手が関口ということが最大のトリックみたいなもの)。

  ほんとに彼は、信じられない人物です。肝心なところになると、「忘れた」とか、「見えなかった」とか、「思い出せない」とか、「いやほんとは違ったかもしれない」とか言うのです。もう読んでいて歯がゆすぎて本を打ち捨てそうになります。この本を「最強のアンチミステリ」などと褒め称え、★5つつける人がいるけど、僕には信じられないです。

  まぁ「読む人を選ぶ小説」なわけで、僕は選ばれなかったというだけの話なのですが、読後、笑うしかないと感じました。

  分厚さに比して、壮大かといえば全然そんなことはない。では人の心を深く描ききっているのか、というと別にそういうわけでもない気がする。最後のくどい説明が心の説明らしいけどそんなふうに説明されてもまったくもって納得できないのです。鯨統一郎もバカミスなんだけど、短いから笑えます。だけどこの『姑獲鳥の夏』は、こんな話なのに、分厚い(暑さ5センチくらい)し、やたらと大仰。時間を返してほしい・・・

  京極夏彦の本を1冊読むために、他の本を5冊読めないことになりかねないので京極夏彦の小説にはあまり手を出したくないなぁ、と感じました。

  第0回メフィスト賞受賞作(といわれている)。


自森人読書 姑獲鳥の夏
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