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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

作者:  湊かなえ
出版社: 早川書房

  夏休みの前の日、高校2年生の由紀と敦子は、転入生の紫織から「実は自分の親友が自殺した」という話を聞かされます。由紀と敦子は、同時に「人が死ぬ瞬間を見たい」と思い、しかしその思いを胸に秘めたまま夏休みになります。2人は別々に動き出しました。由紀は、病院にいき、重病の少年死を看取ろうとして、敦子は老人ホームで手伝いをし、老人の死を看取ろうとします・・・

  最初読み始めたときは、湯本香樹実『夏の庭』を連想しました。『夏の庭』も人の死ぬ瞬間を見てみたいという好奇心から町外れに住むおじいさんを見張ることにした3人の少年たちの物語。まぁそちらは、最後には心温まる話になるのですが、『少女』はそういう感動の物語を嘲笑うかのように、女子高生の成長しない姿と、乾いた残酷さを書き出します。

  笑ってしまうような展開。

  2人の足取りは最終的に絡み合います。うまくいきすぎ。あほらしいといってしまっても良い気がします。まぁこれは小説だから良いのか。

  読者に嫌悪感を抱かせるような描写をしておきながら、かといってそこを主題にすえずにうまくそらしていき、最後にはきちりとオチをつける。みごとというしかないです。まぁ『告白』のほうが衝撃的ではあったけど、今回も面白い。

  しかし、もうそういうやり方に慣れてしまって、そこまでショッキングではなくなってきました。湊かなえはいったいどこへと向かっていくのか。もっとエスカレートさせていき、さらに反感を買うような作風にしていくのか、それとももっと別の道をとるのか。興味があります。


自森人読書 少女
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