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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★

著者:  島田荘司
出版社: 講談社

  日本の最北端、宗谷岬のはずれに、大富豪が建てた酔狂な屋敷「流氷館」がありました。その屋敷には異常なところがあります。どこがおかしいのかというと、床でした。傾いていたのです。その変な流水館において、殺人事件が次々と巻き起こります。完全な密室において殺人が発生します。名探偵・御手洗潔にこの事件は解決できるのか・・・?

  御手洗潔がなかなか登場しないので、いらいらというかうんざりします。ですがまぁそこを耐えれば、最後にはあっというしかないような真相が明かされます。

  たぶん日本における新本格/館ものの元祖、みたいなものではないか。島田荘司の2作目。文章が読みづらいのが難点。視点がくるくる変わっていくので、目が回りそうです。これは下手なのではないか・・・ という気もするけど、別にそんなことはないか。

  ミステリ小説作家の中にはけっこう文章が下手な人がいる気がします。別にそこまで「読ませる」文章でなくても良いから、日本語にはなっていて欲しい、と思います・・

  島田荘司の小説の魅力は、何につけても大げさな探偵、御手洗潔と、破天荒な謎解き。

  どちらもびっくりさせられます。これで納得できるのかと聞かれれば納得は出来ないけど(実現は不可能だろう・・・)、しかし凄いし、面白いミステリー小説だなぁとは思います。なぜ屋敷をつくったのかということを犯人が最後の辺りで語るのですが、理由が驚愕です。壮大、というかとんでもない・・・ そんな理由で屋敷を1つつくってしまうのか。さすが富豪、といえば良いのか。


自森人読書 斜め屋敷の犯罪
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