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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★

著者:  東野圭吾
出版社: 講談社

  前原昭夫は妻、息子、認知症の母とともに生活していました。そんなある日、妻からの連絡があって帰宅すると家の中に幼い少女の死体が転がっています。どうやら息子が連れ込んで殺してしまったらしいと知り、前原昭夫は悩んだ末、その犯罪を隠蔽しようとするのですが・・・

  ミステリ。加賀恭一郎シリーズ。

  今回のテーマは家族。巧みに社会問題が取り入れられています。日本は高齢化社会に突入したというのに、具体的な方策はたてられないまま時間は過ぎ去り、非常に辛く大変な老人介護は各家庭に押し付けられているわけですが・・・

  『容疑者Xの献身』と同じように犯罪の隠蔽が行われるのですが、今回の方法もかなり怖いです。加賀恭一郎が明らかにしていく真実には驚かされました(『赤い指』というタイトルが、そのまま答えになっています、うまいタイトル)。

  初めて加賀家のことも語られます。

  直木賞受賞後第一作。今回もまたまた面白いです。『容疑者Xの献身』が男女の愛(一方的な愛、のような気がするけど)をテーマにしたものとするならば、『赤い指』のテーマは親子。非常に地味な展開だし、重いんだけど、面白いです。社会のことを考えさせられます。

  とはいえ、基本的にはパズル的なミステリーです。東野圭吾作品は何であったとしてもそれなりに読めます。本当に面白い。


自森人読書 赤い指
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