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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  保坂和志
出版社: 新潮社

  『この人の閾』は保坂和志の短編集。『この人の閾』『東京画』『夏の終わりの林の中』『夢のあと』収録。

  『この人の閾』
  主人公は37歳の三沢。彼は小島さんと会うために小田原へいくのだけど、一時という約束だったのに夕方になるまで会えないと分かります。なので、かつての学友・関根真紀と再会。2人の子供を持つ彼女と庭の草をむしります。芥川賞受賞作。

  『東京画』
  主人公は、東京都にある、環七近くのXXを巡っています。随分とたらたらとしています。でも、暗い雰囲気がよくでていて良いかも知れない。

  『夏の終わりの林の中』
  主人公は、ひろ子とともに自然教育園を散策します。さほど関係ないけど、『地球の長い午後』を連想。

  『夢のあと』
  主人公とれい子は、鎌倉にある笠井さんの家を訪ねます。3人は笠井さんが幼い頃過ごした土地を巡るのですが、記憶は美化されるということを悟り・・・

  多分、空間と関係を描いた小説。

  あらすじを説明することにはそれほど意味がないような気がします。2人の会話を綴っていたのに、突如として一度引くところがあります。そういういかにも映像的な部分が優れているのだけど、非常に説明しづらいです。

  記憶が非常に重要な要素となっている気がします。人間だけが記憶を持っているのだろうか、と考えてしまいました。

  著者は様々な物が開発され、全てがきっちりしていくこと、ひいては社会が進歩していくことに対して違和感を抱いてるようなのですが、その感覚はポストモダン的ともいえるし、いかにも現代的。進歩を肯定する通常のSFとはまっこうから対立するということができるかも知れないのですが、似た問題意識を抱いてるということも可能です。もしかしたら、保坂和志はSF作家になったかも知れないのか・・・


自森人読書 この人の閾
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