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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★

著者:  カレル・チャペック
出版社: 岩波書店

  R.U.Rの社長・ドミンは、ロボットを開発し、全世界に売り込みます。ロボットは人間と同じような肉体を持っているのですが感情は持っていなかったため給料を与えずとも徹底的に使い込むことができました。人間は全てをロボットに任せてしまい、働かなくなります。権同盟会長の娘ヘレナは、それを阻止しようとロボット製造工場がある孤島に乗り込むのですが逆に結婚を申し込まれ・・・

  1921年に発表された戯曲。

  この作品がロボットという言葉を生み、広めたそうです。SFの古典とされています。人間にいいように酷使されていたロボットが叛乱を起こす、というストーリーは非常に印象的でした。作品が発表された当時も、そのストーリーがヨーロッパ中で話題になり、「ロボット」と「叛乱」は切っても切れない関係になったらしいです。それも頷けます。

  科学文明が進歩し、便利な物がたくさん生まれたわけですが、それを運用するだけの能力/倫理観を人間が持っているか、と問うているのかなぁ、と感じました。

  大戦すらまだ経ていない1921年にこの作品は発表されたわけですが、本当に先駆的。

  失敗作とされていたロボットこそが最も人間的だった、つまり愛を持っていたということが判明するラストは痛快です。ロボットは人間ではなく、人間以上の存在となってしまうわけです。人間は神に模して作られたのだから完璧であるというふうような、キリスト教的な思想に歯向かっているともいえます。面白い。

  とにかく、人間のことを憂慮しつつも皮肉る著者がかっこいいです。


自森人読書 ロボット<R.U.R.>
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