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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  ウィリアム・フォークナー
出版社: 新潮社

  ウィリアム・フォークナーの出世作。架空の街ヨクナパトーファを舞台にしたヨクナパトーファ・サーガの4作目にあたるそうです。

  1.女子大生テンプルは男友達に誘われ、車に乗り込むのだが、車はミシシッピー州のジェファスンの町はずれで大木に突っこんでしまう。二人は助けを求めるため、廃屋に立ち寄った。そこは数人の部下を率いるギャング・ポパイの根城だった。

  2.ポパイは老人トミーを射殺し、テンプルを玉蜀黍の穂軸で強姦するのだが、彼の代わりにグッドウィンというポパイの部下が捕まる。グッドウィンには女と赤子がいた。その二人のためにも、弁護人ホレスはグッドウィンの無罪を証明しようとするのだが・・・

  時間軸がおかしくなっていて、1と2が並行的に綴られていきます。なので、まずあらすじが把握しづらいです。

  しかも文章は即物的だから登場人物の心境は想像するしかないのですが、何を考えているのかいまいち分からない登場人物たちには感情移入しづらいです。しかし、どの登場人物も強烈な個性を持っています。最も印象的なのはポパイ。彼は性的不能者であり、その上酒を飲むことができません。それが故に蔑まれるのですが、そういった侮蔑に対抗するかのように犯罪を繰り返します。

  ヨクナパトーファは荒れ果てています。正義とか、神とかそういうものが通用しない世界なのです。その町に住む人間たちは、栄光や救いを求めることなく、暗闇の中でただ欲望を追求し、汚く生き、死んでいくだけ。

  フォークナーというのは、こういう感じなのか。

  「アメリカ南部そのものを描き出した小説家」と絶賛する人がいるのも頷ける気がします。難しくて理解し切れていないけど、もう少し読んでみたい、と感じました。


自森人読書 サンクチュアリ
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