自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
新鋭作家・藤川武臣と大作家・石上克二は、課長補佐に導かれ、東北の地方都市・成郷市へ赴きます。講演が控えていたからです。二人は、鬼哭地区にある高屋旅館へいきます。ですが、大雨のため、橋が落ち、石上克二は、鬼哭地区に閉じ込められてしまいます。そして、怒るのですが、美しい女主人・織田加代をみて機嫌を直します。ですが、殺人事件が巻き起こり・・・
井上ひさしのミステリ小説。
文体は軽快。サクッとしていて読みやすいです。ミステリとしてもそれなりに面白いです。よくできたクローズド・サークルなのですが、それだけでは終わらず、反転が待っています。
アガサ・クリスティを意識しているようですが、同じように練られています。最後の謎解きには驚かされます。
ミステリではあるのですが、農業問題にも触れられているし、それが本筋に絡んできます。日本の農業が廃れていくのには、どのような原因があるのかということが分かります。ずしりと重いです。非常に考えさせられます。
なのに、本としては、薄いです。すぐに読めてしまいます。それが良いです。
読んだ本
井上ひさし『四捨五入殺人事件』
読んでいる最中
三野博司『「星の王子さま」で学ぶフランス語文法』
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