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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

作者:  桜庭一樹
出版社: 双葉社

  主人公は、中学2年生の大西葵という少女。彼女は下関からほど近い、ある小さな離島に住んでいました。父親は無職で酒びたり、母親は愚痴ばかりこぼしているので家にいるのが苦痛でした。でも、学校では明るい役を演じていました。そうして彼女は疲れていきました・・・ そんなある日のこと、羊を殴っていたら、不思議な少女・宮乃下静香と出会い、どこか共鳴。2人は共に闘っていくことになります。

  ハードボイルドっぽいミステリ小説。

  タイトルと、そして各章のタイトルがまず面白いです。「用意するのはすりこぎと菜種油です、と静香は言った」とか。

  ミステリ小説だけど、そこまでびっくりさせられることはないです。でも、最後まで読んで感嘆しました。「2人の少女の闘いの物語」という説明がもっともこの物語をうまく言い表しているのではないか。ものすごく壮絶な闘いだなぁ・・・ その相手/対象は何なのか、というのは難しいんだけど、自分たちを容器に詰め込んで、型にはめこむ「世間」なのかなぁ、多分。

  桜庭一樹という作家は何が何でも「少女」にこだわるんだなぁ、と読んで感じました。「少女」という存在はどういうものなのか、いろんな方法で解明してみて、そしてその上で「少女」を描いています。面白い人だなぁ・・・

  物語は面白いのに、いまいち文章が読みにくいです。なぜだろう。桜庭一樹は「読書魔」といわれている人だそうです。だから翻訳書もいっぱい読んでいてそれの影響を受けているからなのか。違うかなぁ。分からないです。


自森人読書 少女には向かない職業
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