自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
勇気は高校生卒業後、教員と親に謀られ、山林の中にある神去村に放り込まれます。彼はヨキという巨大な男に迎えられ、ヨキの家に居候することになります。そして、チェーンソーを使って山仕事に励むのですが、なかなかうまくいきません。祭りや神隠しが起こる、のんびりとしているけど熱い神去村での1年間が綴られています。
林業を扱った青春小説。
「なあなあ」とは、神去村で使われている言葉です。「ゆっくり行こう」「まぁ落ち着け」というような意味。
神去村は都会と異なります。奇妙なしきたりが数多く存在しているし、とても温かくてある意味ではうっとうしい共同体がまだ存在しているし、「山は神の領域だから立ち入らない」といった山への信仰が残っています。その辺りの描写が秀逸。あとは林業を扱っているところも面白いと感じました。自由の森学園の選択科目の中に林業もあるのにこれまでは言葉しか知りませんでしたが、『神去なあなあ日常』を読み、林業について少しは知ることが出来ました。
ヨキが飼っている賢い白犬ノコが可愛いです。火事のとき、自分が役立つことができないと落ち込んでしまうのです。
文体は軽くて練られていないようにも感じられますが、しっかりと言い訳が用意されています。主人公・勇気本人が書いた文章ということになっているのです。うまいなぁ、と感心しました。
三浦しをんの小説は、いつでも妙に甘くて隙があるし、文体も軽すぎる気がしていました(小説よりもエッセイの方が面白いかも、とも感じまていました)。だけど、『神去なあなあ日常』は楽しめました。三浦しをんの作風と文体が、ユーモア溢れる青春小説にマッチしているからだろうと感じました。
読んだ本
三浦しをん『神去なあなあ日常』
読んでいる最中
松浦理英子、笙野頼子『おカルトお毒味定食』
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