自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
『社会を生きるための教科書』は、様々なことを扱っています。働くということ、お金を扱うということ、溢れる情報とつきあっていくことなどがまとめられています。
最初はあまり興味がなかったのですが、読んでいて、とても考えさせられました。役に立ちそうなので、手元に置いておこう、と思いました。読み物として面白い、というより、こういうときどうすれば良いんだろう、と考え始めるときに必要な手がかりが幾つも用意されている教科書のような本だなぁと感じました(教科書というのは、ある世界の詳細(そんなものはまとめられないよなぁ)というよりは、その世界の見取り図と入り口までの地図がのっていれば良い気がするのだけど、それがそろっていて、とても良い気がしました)。
あるジャンルのことのみでなく、様々なことが扱われているのだけど、コンパクトで把握しやすいです。この本だけを頼りにするわけにはいかないけど、困ったとき、気軽にパラパラとめくれるところが良いなぁと感じます。
こういう本は、なんかありそうでなかなかない気がします。
読んでいて参考になりましたが、生きていくためにはいろんなことを考えないといけないのだなぁ、と考えてしまいました。なんというか、疲れないでもないです。もう少しシンプルに、素朴に生きていくことができたら良いのに。しかし、様々な制度が存在している社会の中で生きていこうとするならば、手続きや処理が複雑になるのはしかたないのか。
とくに、心に残ったのは、一番最後におかれている「ドグマを確立する」という部分でした。そうしないといけない、というのは普段から思っているのだけど、本当に難しいんだよなぁ・・・
『実験でわかるインターネット』は、インターネットの仕組みを解説したもの。しかし、手引きと言うわけではありません。基礎的な仕組みが分かりやすく解説されています。読んだからといって、何かを使えるようになるわけではないけど、考えるためには役に立ちます。
ウェブサイト、メールなど様々なものが溢れているから、なんとなく使っていました。しかし、それらが内側でどのような処理を行っているのか今まで知りませんでしたが、そういったことを知るための手がかりを得ることが出来て良かったです。まぁ、やっと玄関口にたどりついただけなのかも知れないけど。
どちらも岩波ジュニア新書の本。
読んだ本
川井龍介『社会を生きるための教科書』
岡嶋裕史『実験でわかるインターネット』
読んでいる最中
エリック・マコーマック『隠し部屋を査察して』
SFマガジン編集部『SFが読みたい! 2010年版』
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