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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★

著者:  稲見一良
出版社: 大陸書房

  素手の格闘では圧倒的な強さを誇る元プロレスラー、ベアキル。手裏剣を使う、若武者のような爽やかな青年、ハヤ。「待つ」ことを知る強力なハンター、ブル。人を2度撃ち殺したことのある元警察官、金久木。彼らは、突如としてレッドムーン・シバなる人物の挑戦を受けて、「マンハント(人間同士の狩り)」を行うことになります。

  銃器などの武器に関する詳しい説明。アウトドアに必要とされる専門的な知識や技術についての詳しい解説。そういう部分が凝っています。その他に、見るべき部分はほとんどありません。「中年男の心をもろに揺さぶるハードボイルドチックな決闘/狩猟小説」という言葉でまとめてしまえるような中身です。けっこう楽しめるけど、「ハードボイルドというのはようするに男にとってのハーレクインロマンス(斎藤美奈子の言)」という言葉が言い当て妙ではないか。

  やたらと強い癖に、一般社会には溶け込めない屈折した男ばかりが登場します。

  雄大な自然の中で、男達が壮絶な闘いを繰り広げるところはなかなか読み応えがあるけど、文章の基本的な部分がいまいちです。「△△の◇◇の△△の○○」というような記述があったりします。「の」を三度も続けて使ったら意味不明・・・ そういった部分が読みづらいです。

  時々、突如として特定の人物の中に入り込み、その人の心情を解説することもあります。変なふうに視点がコロコロ変わるわけです。だから、さらに読みづらさが増幅されています。あんまり、小説としては上手くない気がします。

  この雰囲気は嫌いじゃないけど。


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