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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★

著者:  吉田修一
出版社: 朝日新聞社

  出会い系サイトで出会った保険外交員の女を思わず殺害してしまい、逃走する男。彼を愛し、ともに逃げることを選ぶ女。2人は逃避行を繰り広げます。実は、男を「極悪人」と割り切れない背景があったのです。一方、加害者・被害者を取り巻く家族や友人たち、つまり事件に関わってしまった人たちは各々の立場から、自分なりに事件と立ち向かい、向き合っていくこととなります・・・

  三瀬峠で起こった殺人事件と、その結果引き起こされることとなる純愛劇の顛末を描いた小説。

  メロドラマになる、と聞いていたのに読み始めると社会派ミステリっぽい雰囲気。これはどういうことなのか、と思いきや、結局最終的には「純愛小説」となりました。愛というのは、錯覚の上に成立するものなのかもなぁ・・・ 愛は狂気というし。色々考えさせられました。面白いです。

  分厚い割りに読みやすいです。ちょっと日本語として引っかかる描写が散見されました(主語と述語がくっついていない)。でも、まぁ別に気になるほどではないです。

  悪人っていうのは誰のことを指しているのか、ということは謎として残されたのだと思うのだけれど、解決されないからこそ面白いのかもしれない、とも感じます。読者に悪人とは何か、と考えさせるような仕組みになっている、というか。けれど、そうすると、宮部みゆきの『理由』などの作品群に比べて、見劣りする気がします。

  第34回大佛次郎賞、第61回毎日出版文化賞受賞作。2008年第5回本屋大賞ノミネート作(4位)。


自森人読書 悪人
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