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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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最近読んだ本
三好徹『三国志傑物伝』

『三国志傑物伝』は、三国志に登場するいろんな人の紹介です。

崔えん―直言の士がはまった陥穽/とう芝―三国鼎立を生んだ外交の才/陸遜―軍事の天才も政治センスは欠如/劉曄―才能があり過ぎた男の「不足」/劉巴―無欲の士が拘った主君の資質/太史慈―主君運がなかった弓の名手/張遼―関羽が心を許した勇猛なる人格者/馬超―曹操が恐れた「意地」の武将/魯粛―国を動かした高所からの軍略思考/陶謙―劉備に国を譲った無欲の恩人などなど24人の人物を取り上げています。

笑ってしまったのは、「当時の時代状況に照らし合わせてみると・・・」というニュアンスの言葉をはなったあと、理屈っぽいことを散々書くところ。三国志は架空の物語なのです。それを歴史と混同してはいけない。それにしても、大人はよく「最近の子どもはゲームの世界と本物の世界の見分けがついていない、危険だ」というけど、大人だって、司馬遼太郎の本の世界と現実の歴史の区別がついていないじゃないか、といいたいです。

しかも、「新しい歴史教科書をつくる会」とやらは、「歴史は科学ではない、歴史は物語だ」と豪語しています。そういうふざけたことを言う大人への対処が、まず必要ではないかなぁ。子どものしつけがどうたら、とか言う前に。

『三国志傑物伝』のあとがきに、三好徹が中国史の中で面白いのは、「史記」「三国志」「清国滅亡(辛亥革命)」の3つだ、とか言っているけど、それはあなたが無知だから、と言いたいです。田中芳樹がずっと言い続けていることだけど、日本人は、中国史のことをまったくしらないんだよなぁ・・・ 唐・宋の時代だったものすごく面白いのに。

今読んでいる本
佐藤二雄『テレビとのつきあい方』
『よつばと! 8』(いつ読んでも楽しい・・・)
(ミステリー・アンソロジー)『殺意の時間割』
ニール・カミンズ『宇宙100の大誤解』
坪内稔典『季語集』
榊原悟『日本絵画のあそび』
泉鏡花『高野聖』(どんどんあとまわしに・・・)
『やられたらやりかえせ 実録 釜ヶ崎・山谷解放闘争』
伊坂幸太郎『魔王』
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右脳 2008/11/13(Thu) 編集
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