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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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最近読んだ本
森見登美彦『美女と竹林』
東野圭吾『トキオ』
村上春樹『東京奇譚集』
永井均『<子ども>のための哲学』


『美女と竹林』、森見登美彦の美女と竹林への愛が炸裂しています・・・ 妄想が妄想を呼び、いったい全体どこまでいくのやら、楽しくなってきます。読んでいて、ふき出してしまうくらい面白いです。

沢田研二の歌はいつ登場するのだろう、というか登場しないのかなぁ、と思いつつ読んでいた『トキオ』。最後の最後でおーやっとでてきた、って感じで登場します。過去へ飛んでいった息子・トキオが、父親を助ける物語です。ありきたりだけど、東野圭吾が書くとやっぱり面白いです。当時の空気(バブルのはじける以前)みたいなものも感じられます。でもやっぱりありきたりすぎる、というのか。お決まりの展開だなぁ・・・ トキオの「明日だけが未来ではない」というセリフがかっこ良いです。

『東京奇譚集』は短編集です。けっこう面白かったです。村上春樹の文章と言うのは、とても読みやすいんだなぁ、と思いました。そしてその分かりやすい文章を用いて、どうとでもとれる言葉をばらまいてみせて、だけど放ったぱなしにはせずに、なんか意味ありげに配置するというのが得意なのかもなぁ。読む分にはすらすらいけていいけど、やっぱり思わせぶりな感じが好きになれません。

その思わせぶりなところを挙げて、「これが文学だ」と偉そうに言う人がでてくるんだもんなぁ。別にどれが文学だろうと構わないけど、文学だからって偉そうな顔をされても困る、という感じです。SFにしたって、ファンタジーにしたって、解説書にしたって、エッセイにしたって面白いものは面白くて、文学に劣らないんだから。

永井均『<子ども>のための哲学』は楽しかったです。内容はまぁ中学生でも分かるようなことです。でも、こんな文章で説明されたら「読めない」んじゃないかなぁ、中学生には。「なぜぼくは存在するのか」と、「なぜ悪いことをしてはいけないのか」という2つの問題について考えていくものです。突き詰めて考えていくと、哲学はその哲学をする自分のためにあることになります。「思想」とは異なる、と永井均は強調します。普通の人を0にすると、哲学する人はむしろマイナスなんだ、下から這い上がり、普通の人になるために哲学はある、という説明は爆笑問題と、木田元の対談のとき(爆笑問題のニッポンの教養)にもでていたなぁ・・・


今読んでいる途中の本・・・
榊原悟『日本絵画のあそび』
泉鏡花『高野聖』
『やられたらやりかえせ 実録 釜ヶ崎・山谷解放闘争』
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