忍者ブログ
自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
[1996] [1995] [1994] [1993] [1992] [1991] [1990] [1989] [1988] [1987] [1986]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

★★★

著者:  柳広司
出版社: 講談社

  『ジョーカー・ゲーム』の続編。諜報活動に身を投じたこともある結城中佐はスパイ養成学校をつくり、日本陸軍内部に「D機関」という諜報機関を設立。自殺することと敵を殺すことを禁じ、本物のスパイを育成することを目指します『ダブル・ジョーカー』『蠅の王』『仏印作戦』『柩』『ブラックバード』収録。

  表題作『ダブル・ジョーカー』
  「D機関」を嫌う軍部は、エリート風戸に任せ、新たに諜報機関「風機関」を立ち上げます。躊躇なく殺し、潔く死ぬことを重要視した組織でした。「D機関」と「風機関」は互いを出し抜こうとして争うのですが・・・

  スパイ小説。

  前作以上に面白かったです。「風機関」の不甲斐なさは愉快。それに対して「D機関」はやたらと強くてかっこいいです。しかし、不慮の事故に襲われてしまいます。そしてそれが遠因となって、とうとう最悪の事態が発生してしまいます。

  やはり、「D機関」という組織に全くといっていいほどリアリティが感じられないのですが、だからこそ魅力的なのかも知れません。超人的な日本人が次々と愚かな敵を出し抜いていくところはある意味では爽快。それに、陸軍中野学校というモデルもあるわけだから、日本だってやられてばかりでもなかった、といふうに受け止めることも出来ます。それでいいのか、という疑問も湧きますが。

  スタイリッシュなスパイ小説として、面白いです。


自森人読書 ダブル・ジョーカー
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
ウェブサイトhttp://jimoren.my.coocan.jp/
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ブログ内検索
最新CM
[07/03 かおり]
最新TB
バーコード
アクセス解析
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright © いろいろメモ(旧・自由の森学園図書館の本棚) All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]