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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★

著者:  池上永一
出版社: 角川書店

  地球温暖化の結果、海面は際限なく上昇。人類はそれを阻止するために経済の形を変えてしまいました。炭素を削ることが最上の価値というふうになったのです。日本政府は、東京にアトラスという巨大な都市を建築。その周りの関東平野は全て森にしてしまいました。住居を奪われた反政府ゲリラは東京の森林化に反対し、アトラスに挑みかかります。それを率いるのはセーラー服の少女、國子。

  ぶっ飛んだSF小説。「B級映画的な大作」というのはそういうことか。辞書のような厚さですが、読みづらさはありません。全体の雰囲気はコミック的。まぁアニメ化されるのも当然です。魅力的で、個性的な登場人物たちと、ジェットコースターのような物語。どちらも素晴らしい。しかし、かなりハチャメチャです。「國子が神武天皇の○○」と分かった部分では脱力・・・

  スペースコロニーという言葉から、ガンダムの影響を受けている、もしくは意識しているのが感じられます。人間の世界を呑みこむ凶悪な森というのは『ナウシカ』を連想させます。そういうアニメやマンガを連想させる数々の設定には親近感を覚えます。

  よく戦闘がでてくるけど、戦争になっていません。ふざけているほど圧倒的な人たちがめちゃくちゃな活躍を見せます。たとえば、主人公・國子はブーメランで戦車部隊をぶっ潰して壊滅させます。その場面では笑うしかない。ありえないだろう・・・ ニューハーフ・モモコの強さも面白すぎる。

  気になったのは、『シャングリ・ラ』に登場する人物達はみんな徹底的なまで明るくてバカなこと。なんというか、未来の物語のはずなのに登場人物たちの考えていることは紀元前の人間とほとんど同じ。動物的です。「民主主義」なんてものは欠片も存在していません(民主主義なんて、男の屁理屈ということか)。そこにも笑うしかない・・・

  沖縄の民謡『てぃんさぐぬ花』が途中で登場します。池上永一は沖縄の人なんだなぁ、と実感します。


自森人読書 シャングリ・ラ
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