自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
★★★★★
著者: 光瀬龍
出版社: 早川書房
地球の誕生の場面から物語は始まります。それから時は流れ・・・
アトランティス王国の文書を求め、旅に出たギリシャの哲学者プラトン。彼はエルカシアという地にて、宗主と出会い、オリハルコンなる物質を見つけ、高度な文明がかつて存在したことを予感します。プラトンは何かを知っているらしい宗主に問いました。「どうしてアトンランティスは滅んだのか?」と。ですが宗主は「貴方自身がその問いに立ち向かうことになる」と謎めいた言葉を残して消えました。その会見のあった日の夜、プラトンは妙な音を聞いて外へ出ると砂嵐に巻き込まれ、死んでしまいますがその瞬間彼はオリオナエになっていました。彼は神によってアトランティスが滅ぼされる場面に遭遇します・・・
プラトン(オリオナエ)、シッタータ、そして阿修羅王は宇宙の謎と超越者、すなわち神の秘密を追っていきます。一方、ナザレのイエスは『シ』の命令を受け、3人を阻止しようとします。彼らは過去、未来を超え、そして地球を飛び出し、宇宙で壮絶な戦いを繰り広げるのですが・・・ 『シ』とは? その支配下にある惑星開発委員会とは? そもそも私は何者なのか? なぜ生まれ、なぜ滅ぶのか? 終末と、弥勒の救済とは? そして神とはいったい何なのか?
あらすじを説明することが非常に難しい作品。
萩尾望都の漫画を読んで、『百億の昼と千億の夜』と言う作品を知り、あまりにも壮大な物語に気おされました。なので原作である小説も読んでみたのですが、素晴らしかったです。文章は流れるように進んでいくし、浮かび上がってくる風景は綺麗だし、新たなる神話といっても良いほど美しくて壮絶な悲劇が繰り広げられる様は感動的です。
登場人物中最も印象に残るのは、やはり苛烈なる少女、阿修羅王。
最後まで読み終わったとき、定められた破滅と、溢れる絶望をどう受け止めれば良いのか、分からなくなってしまいました。
自森人読書 百億の昼と千億の夜
著者: 光瀬龍
出版社: 早川書房
地球の誕生の場面から物語は始まります。それから時は流れ・・・
アトランティス王国の文書を求め、旅に出たギリシャの哲学者プラトン。彼はエルカシアという地にて、宗主と出会い、オリハルコンなる物質を見つけ、高度な文明がかつて存在したことを予感します。プラトンは何かを知っているらしい宗主に問いました。「どうしてアトンランティスは滅んだのか?」と。ですが宗主は「貴方自身がその問いに立ち向かうことになる」と謎めいた言葉を残して消えました。その会見のあった日の夜、プラトンは妙な音を聞いて外へ出ると砂嵐に巻き込まれ、死んでしまいますがその瞬間彼はオリオナエになっていました。彼は神によってアトランティスが滅ぼされる場面に遭遇します・・・
プラトン(オリオナエ)、シッタータ、そして阿修羅王は宇宙の謎と超越者、すなわち神の秘密を追っていきます。一方、ナザレのイエスは『シ』の命令を受け、3人を阻止しようとします。彼らは過去、未来を超え、そして地球を飛び出し、宇宙で壮絶な戦いを繰り広げるのですが・・・ 『シ』とは? その支配下にある惑星開発委員会とは? そもそも私は何者なのか? なぜ生まれ、なぜ滅ぶのか? 終末と、弥勒の救済とは? そして神とはいったい何なのか?
あらすじを説明することが非常に難しい作品。
萩尾望都の漫画を読んで、『百億の昼と千億の夜』と言う作品を知り、あまりにも壮大な物語に気おされました。なので原作である小説も読んでみたのですが、素晴らしかったです。文章は流れるように進んでいくし、浮かび上がってくる風景は綺麗だし、新たなる神話といっても良いほど美しくて壮絶な悲劇が繰り広げられる様は感動的です。
登場人物中最も印象に残るのは、やはり苛烈なる少女、阿修羅王。
最後まで読み終わったとき、定められた破滅と、溢れる絶望をどう受け止めれば良いのか、分からなくなってしまいました。
自森人読書 百億の昼と千億の夜
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