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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★

著者:  田中啓文
出版社: 早川書房

  田中啓文のバカSF短編集。『未到の明日に向かって』『地球最大の決戦 終末怪獣エビラビラ登場』『トリフィドの日』『トリフィド時代』『やまだ道 耶麻霊サキの青春』『赤い家』『地獄八景獣人戯』『地獄八景獣人戯』『蹴りたい田中』『吐仏花ン惑星 永遠の森田健作』収録。

  『未到の明日に向かって』
  『蹴りたい田中』で茶川賞を受賞した後の田中啓文へのインタビュー(綿谷りさ『蹴りたい背中』の芥川賞受賞そのものに関してのパロディ)。田中啓文の自己紹介的な感じ。

  『地球最大の決戦 終末怪獣エビラビラ登場』
  いやー、なんというか凄い・・・ ウルトラマンのエログロナンセンスなパロディ。

  『トリフィドの日』『トリフィド時代』
  キノコが喋りだし、世界征服を目指します。またまたバカバカしいはなし。ジョン・ウィンダムの同名小説のパロディだそうです。

  『やまだ道 耶麻霊サキの青春』
  山田正紀作品への思いが語られます。内宇宙的なオチ。

  『赤い家』
  蚊の私立探偵が主人公。彼女が人間の警察官の男とペアを組み、殺人事件と殺蚊事件を解決します。もうだめだ・・・

  『地獄八景獣人戯』
  水戸黄門のパロディ。もう何と言うか何が混じっているのかすらよく分からないです。汚い作品。

  『蹴りたい田中』
  なんと、『蹴りたい背中』とはまったく関係ないです。敗戦間近の日本軍は大和魂で戦艦・和紀を動かそうとします、というはなし。インパクトはありますが、もうどうしようもない。なんといえば良いのか。

  『怨臭の彼方に』
  不老不死を手に入れる代わりに世界を滅亡させるほどの悪臭をまとってしまった美男の物語。

  『吐仏花ン惑星 永遠の森田健作』
  菅浩江『永遠の森 博物館惑星』のパロディかと思いきや、それは名前だけで・・・ 森田健作がおかしすぎ。笑うしかない。

  笑うしかない。けど笑えないほどくだらない場合もあります。呆れるしかない。地口(駄洒落)だらけで、オチまで地口だらけです。真面目に読んでも何も得られないかも知れません。しかし、意外といろんなものを取り込んでいます。もう少しマシな方向にその知識を活かせば、まともな傑作になりそうなのに・・・


自森人読書 蹴りたい田中
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