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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★

著者:  菅浩江
出版社: 早川書房

  『永遠の森―博物館惑星』は連作短編集。『天上の調べ聞きうる者』『この子はだあれ』『夏衣の雪』『享ける手の形』『抱擁』『永遠の森』『嘘つきな人魚』『きらきら星』『ラヴ・ソング』収録。

  小さな惑星に究極の美というものを追求するべく、古今東西のあらゆる美術品を集める巨大博物館「アフロディーテ」がつくられました。しかし、そこには平穏はありませんでした。音楽・舞台・文芸部門「ミューズ」、絵画・工芸部門「アテナ」、動・植物部門「デメテル」が美術品を巡って争うからです。そして、総合管轄部署「アポロン」の田代孝弘はいつでも面倒な調停を任され、四苦八苦することに・・・

  ほんわかと温かいSF小説。

  「直接接続」というものが登場します。頭の中で物を思い浮かべるだけで、類似した物が次々と表示されるという便利な装置。使ってみたいなぁ、と感じました。

  『この子はだあれ』が一番面白かったです。うわーと感じました。田代孝弘は、研究家の夫婦に頼まれ、素人造りらしい不思議な人形を預かってそれが何なのか探っていくのですが・・・

  最後の『ラヴ・ソング』で、伏線が綺麗に収まっていきます。最初から全て考えていたのかなぁ。だとしたら、凄すぎるけど多分考えていたとしか思えません。その他の短編もそれぞれきちりと整っています。奇想天外な謎解き小説でもあります。

  第54回日本推理作家協会賞、星雲賞受賞作。


自森人読書 永遠の森-博物館惑星
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