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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★★

著者:  アガサ・クリスティ
出版社: 早川書房

  地元の名士ロジャー・アクロイドは、医師ジェイムズ・シェパードを夕食に誘います。その席で、アクロイドはシェパードにあることを打ち明けました。しかし、その直後に自室で刺殺されてしまいます。そのまえにも、婦人が睡眠薬を飲んで死んでいました。ジェイムズ・シェパードはそれらの出来事を全て正確に手記にまとめ、誰が犯人か明らかにしようとしました。そして、すでに引退していたエルキュール・ポアロも依頼を受け、その事件を解決しようと立ち上がります・・・

  名探偵ポアロが活躍するミステリ小説。

  発表された当時、フェア・アンフェア論争を引き起こしたそうです。あまりにも意外な人が犯人なのです。僕は、フェアだと思うし、面白いから別にアンフェアだろうとなんだろうと構わないと思っています。だけど、そこは難しいところなのかも知れません。手記だということが明かされる時期が遅いし。

  それにしても仕掛けられた叙述トリックがみごと。タイトルにすら、トリックが仕掛けられているとも読める・・・ びっくりしました。

  推理小説史に残る名作といえます。それにしてもこのようなトリックを説得力ある文章で書き上げたことが凄い。アガサ・クリスティはやっぱり、ミステリの女王なのだなぁ、と感じます。後々、これを模倣する作品が溢れるようになります。

  未読の人はとにかく何も知らないうちに読んでみた方がいいのではないか、と思います。衝撃的な真相が待ち受けているので。


自森人読書 アクロイド殺し
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