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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★★

著者:  サキ
出版社: 岩波書店

  サキはスコットランドの小説家。短編の名手として知られているそうです。『サキ傑作集』には、『アン夫人の沈黙』『狼少年』『二十日鼠』『トバモリー』『刺青奇譚』『スレドニ・ヴァシュター』『イースターの卵』『グロウビー・リングトンの変貌』『開いた窓』『宝船』『蜘蛛の巣』『宵闇』『話上手』『物置小屋』『毛皮』『おせっかいと仕合わせな猫』『クリスピナ・アムバリーの失踪』『セルノグラツの狼』『人形の一生』『ショック療法』『七つのクリーム壷』が収録。

  傑作集と銘打ってあるだけあって、はずれがないです。

  どの短編も、ひねりがきいています。ポンと放り出される意外なオチを噛みしめることになります。こうくるな、と予想していてもはずれるところが面白いです。『狼少年』や『開いた窓』、『セルノグラツの狼』などがとくに面白かったです。

  『狼少年』
  主人公の青年は狩りの最中に不気味なことを口走る少年と出会います。伯母は身寄りがないらしい少年を引き取り、可愛がるのですが、私は不安でなりません・・・

  『開いた窓』
  ナトルは神経衰弱のため田舎で療養していたのですが、お節介な姉に紹介状を渡され、サプルトン夫人を訪問します。すると対応に出た夫人の姪ヴェラから、恐ろしい話を聞かされ・・・ ホラーかと思いきや、そういうわけではありません。みごとなオチが素晴らしいです。

  『セルノグラツの狼』
  この館には、館の人間が死ぬと森の獣たちが一晩中遠吠えするという言い伝えがあるがそれは嘘だと男爵夫人がコンラッドに話しかけていました。すると、アマリーという白髪の家庭教師が口出ししてきます。セルノグラツ家の者が死んだ時だけ狼が鳴く、と彼女は告げます。そして、私が最後の生き残りだとも。男爵夫人は嘘だと罵るのですが・・・

  皮肉に満ちていて、なんというか醒めきっています。かなり苦いブラックジョークに満ちているのに、それでいて物静かなのです。この味は癖になりそうです。


自森人読書 サキ傑作集
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