自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
★★
著者: サマセット・モーム
出版社: 岩波書店
美女ヴィクトリアは、夫ウィリアムが戦死したと聞かされ、その親友だった陸軍省勤務のフレデリックと再婚します。ですが、美貌を誇る彼女のもとには金持ちペイトンなども通ってきています。ようするに彼女は美貌のために男でも何でも手に入れられたわけです。そのためかとても我が儘なためフレデリックも手玉に取られていました。そこへ、戦死したはずのウィリアムがひょっこりと帰ってきます。ウィリアムとフレデリックは猛烈な勢いで、互いにヴィクトリアを譲り合うのですが・・・
戯曲。喜劇。
とてつもなく明快。いくらなんでもありえないほど身勝手なヴイクトリア、親バカ丸出しのシャトルワース夫人、典型的な成金ペイトンらが脇を固めています。分かりやすい一面的なキャラクターがそろっているわけです。物凄い世界です。
その中で、我が儘な美女ヴィクトリアに束縛されることを恐れるあまり、右往左往するウィリアムとフレデリック。2人のやりとりは少しだけ憐れだけど愉快です。
社会風刺も含まれているけれど、基本的には何かを考える必要はありません。とりあえず笑えます。理屈抜きで楽しめます。ただし、演劇になったらそれはそれで面白いのかも知れないけど、このままだと少しベタ過ぎるような気がしました。最後まで読みきると少し疲れます。まぁベタであることこそが笑いの基本なのかもしれないけど。
というか、笑いというものは、やはり文化に根ざしたものだから翻訳するのは難しいのかも、と感じました。
自森人読書 夫が多すぎて
著者: サマセット・モーム
出版社: 岩波書店
美女ヴィクトリアは、夫ウィリアムが戦死したと聞かされ、その親友だった陸軍省勤務のフレデリックと再婚します。ですが、美貌を誇る彼女のもとには金持ちペイトンなども通ってきています。ようするに彼女は美貌のために男でも何でも手に入れられたわけです。そのためかとても我が儘なためフレデリックも手玉に取られていました。そこへ、戦死したはずのウィリアムがひょっこりと帰ってきます。ウィリアムとフレデリックは猛烈な勢いで、互いにヴィクトリアを譲り合うのですが・・・
戯曲。喜劇。
とてつもなく明快。いくらなんでもありえないほど身勝手なヴイクトリア、親バカ丸出しのシャトルワース夫人、典型的な成金ペイトンらが脇を固めています。分かりやすい一面的なキャラクターがそろっているわけです。物凄い世界です。
その中で、我が儘な美女ヴィクトリアに束縛されることを恐れるあまり、右往左往するウィリアムとフレデリック。2人のやりとりは少しだけ憐れだけど愉快です。
社会風刺も含まれているけれど、基本的には何かを考える必要はありません。とりあえず笑えます。理屈抜きで楽しめます。ただし、演劇になったらそれはそれで面白いのかも知れないけど、このままだと少しベタ過ぎるような気がしました。最後まで読みきると少し疲れます。まぁベタであることこそが笑いの基本なのかもしれないけど。
というか、笑いというものは、やはり文化に根ざしたものだから翻訳するのは難しいのかも、と感じました。
自森人読書 夫が多すぎて
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