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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  古井由吉
出版社: 中央公論新社

  『円陣を組む女たち』は古井由吉の短編集。『木曜日に』『先導獣の話』『円陣を組む女たち』『不眠の祭り』『菫色の空に』収録。

  『木曜日に』
  古井由吉のデビュー作。男は都会から離れて御越山に登り、木曜日に幻想的な出来事に遭遇します。都会に帰ってきた後、木曜日というものの辛さに気付くことになるのですが・・・

  『先導獣の話』
  田舎に行っていた間に都会の感覚を忘れていた男は、都会の喧騒の中で精神的に追い詰められていきます。そして先導獣というものを妄想します。

  『円陣を組む女たち』
  三月のある夕暮れ、私は十人くらいの若い女たちが奇妙な円陣を組んでいるところを見かけます。いったいその円陣は何なのか?

  『不眠の祭り』
  祭りに行き、いやいや踊ることになった男は帰ってきてから眠れなくなってしまいます。不意に踊りの音楽が聞こえてきて・・・

  『菫色の空に』
  賀夫は旧友・五百沢とテニスをしているうちに自分と彼との間に異様な隔たりがあることを感じます。その後、肌着がなくなり・・・

  言葉がぎっちり詰まった濃密な文体にはとにかく圧倒されました。読み進めるだけで一苦労。読むという行為が限りなく苦行へと近づいていくように感じられました。

  主人公(男)たちはみな、純粋さを追求し、べたべたしたしがらみを嫌悪します。自閉的なのです。そして彼らは世界を不可解なものとして、女を異質なものと捉えています。親友は男だけ。ハードボイルドチック。さすが「内向の世代」といわれだけはある、と感じてしまいました。読んでいると疲れるし、登場人物の鬱が伝染してきて引きこもりになりそうです・・・

  『円陣を組む女たち』というタイトルはなんだかいかにも「文学」という感じだなぁ、と感じました。


自森人読書 円陣を組む女たち
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