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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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著者:  足立力也
出版社: 岩波書店

  最近、様々な情報が飛び交っていて(警察が他国の軍隊と同規模存在するから実質的には軍隊みたいなもの、とか)、コスタリカという国がよく分からなかったのですが、この本を読み、コスタリカって面白そうだし、本当に人権と民主主義を大切にしている国なのだろうなぁと感じました。行ってみたいです。大統領秘書の「そこそこが良い」という言葉に驚かされたというふうに書いてあるけど、僕も凄いなぁと驚きました。

  コスタリカでは大統領のアメリカ追随を憲法違反だと訴える人たちがいて、彼らが勝訴したというはなしは前から聞いていたけど、それってやっぱり凄いことだよなぁと改めて思いました。日本で同じことがありえるだろうか。多分、裁判を起こした人に対するバッシングの嵐が巻き起こるような気がします・・・

  日本の学校は民主的とはいえないという指摘は面白かったです。その通りだなぁと感じます。自森は一風変わっているというか他の学校とは違い(多分、システムへの不信が根強く存在しているため)、生徒会は存在せず、やりたい人がやりたいときにやりたいことを自由に立ち上げ、やっていくという方式になっているのですが、機能不全に陥っているというかなかなかうまくいっていないなぁと僕は感じます。何かしたくても踏み出せない人のとっては苦痛な場所でしかないのではないか。コスタリカの取り組みを学び、卑近な自森に活かせたら面白そうだなぁと思いました。

  授業内で模擬選挙を行っただけでも「不適切」と言われるような日本の学校というのはやはりおかしいのではないか、と僕は思います。投票率が低いのは問題だと言うけれど、それだったらどうして選挙について学校で扱わないのかなぁ。

  コスタリカの人たちの環境問題に対する取り組みについて一つの章が割かれていますが、環境問題と戦争のかかわりについては田中優さんが(多分、『戦争って、環境問題と関係ないと思ってた』って岩波ブックレットだった気がする)繰り返し、述べたり書いているのを聞くと別個の問題ではないんだなぁと感じます。そして、軍事費を増やせば、社会保障費は削られるわけだから、軍備拡張に反対することは自分達の生活を守ることにもなる。そう考えていくと全ての問題は繋がっているといえるのだなぁと思いました。


自森人読書 平和ってなんだろう 「軍隊をすてた国」コスタリカから考える
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