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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★

著者:  辛淑玉 野中広務
出版社: 角川グループパブリッシング

  在日として差別を受けてきた辛淑玉と、部落差別を受けてきた政治家・野中広務の対談。全体的には、辛淑玉が取材する側のような感じ。日本における差別の問題をこれからどう考えていけば良いのか、と迷うとき、参考になりそうです。

  新書だから読みやすいけど、中身は重いです。

  辛淑玉も、野中広務も格好良いです。2人は別々の位置に立っているけれど、差別はなくすべき、という点においては一致してることが読んでいて分かります。

  とくに、ハンセン病のことは印象に残りました。野中広務が、ハンセン病患者の人たちを後押ししていた、と初めて知りました。しかも政界のいろいろなしがらみまで推し量り、自分から小泉首相に言うのではなくて遠まわしに援護していたのか。凄い・・・

  ただし、野中広務という人の全貌は掴めないような気がしました。まだまだいえないことをたくさん抱えていそう。

  辛淑玉の「差別される者の痛みは差別される者にしか分からない」的な立場についてはどう受け止めれば良いのか考えてしまいました。言わんとしていることは理解できるけど、そういわれてしまってはどうすれば良いのか分からない。けど、安易に「痛みを分かって」というよりはよほど素直だし、まっとうなのかも知れない。結局、言っても分かってくれないのだから。でも、そのような挑発的な言動は反発を生むだろうなぁ、正しいからこそ。


自森人読書 差別と日本人
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