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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★

著者:  永井均
出版社: 講談社

  ●悪いことはなぜしてはいけないか

  ●ぼくはなぜ存在するのか

  『<子ども>のための哲学』は、2つの問いを永井均が突き詰めて考えていく本。まぁ書いてあることは分からなくもないけど、すすんでいくにつれ、なんだか言いくるめられているような気分になってきます。なんか、どこかおかしいような感じがするんだけどなぁ。

  「道徳っていうのはまやかしだ、ウソだ」「だけどそれがあることによって世の中が良くなる」という部分には違和感を覚えます。確かにその通りかも知れないけど、結果として「まやかし」が世の中の秩序を保っているというのなら、それは「まやかし」ではないのではないか。というか、誰かが「道徳」を「まやかし」と気付いた時点で「道徳」は「まやかし」になるんじゃないかなぁ。

  そういう訳じゃないのか・・・ 分からない。とても難しい。ややこしい。哲学って考えれば考えるほどどんどん難しくなっていくなぁ。いやぁ、答えをださないために考えているような気分になってきます。そもそも「考える」っていうのはなんだろう。「考える」という言葉の意味を考えだすともっと意味が分からなくなってきます。思考とはいったい何だろうか・・・・・

  う~ん、「極端に言えば哲学っていうのはようするに病気だ」という言葉はまさにその通りかも知れない。

  誰かの哲学を追っていっても、だめだ。自分で哲学しなければ、哲学にはならないんだ、というラストの辺りの文章が印象的でした。


自森人読書 <子ども>のための哲学
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