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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★

著者:  安能務
出版社: 講談社

  いわずと知れた「三国志」の、安能務版です。他の三国志と読み比べるとさらに面白いです。というより、他の三国志と比べてこそ、この安能流三国演義を存分に楽しむことができます。ぼくは数ある三国志の中でもとくにこの「三国演義」が1番好きなのですが、最初に読むことはあまりおすすめしません・・・ やっぱり「普通」を知ってからこれを読んだほうが楽しめます。

  劉備は本当に仁の人だったのか? 諸葛亮は軍人としては無能ではなかったか?

  この頃、諸葛亮を「政治家としては傑出しているが、軍略家としては並以下」という人たちがけっこういます。そういう考えを広めたのは安能務や田中芳樹といった作家たちのような気がします。結局、蜀という地方政権の宰相でしかない、諸葛亮がなぜ神仙のようにあつかわれるのか。それは簡単です。源義経とかと同じで、無念の死を遂げたからです。それと善政をしいたからかなぁ。

  蜀という国は、王朝の証といっても過言ではない「記録」がないそうです。後漢の後裔と名乗りながら、形式すら保てなかったほど人材も薄かったということじゃないかな、と思います。つまり政務をとりしきるだけで精一杯だったのです。とてもお粗末な気がします。

  それに対して、曹操の率いる魏には、有能な人材がごろごろいました。三国志ではやられ役・ザコ扱いに近い、司馬懿、張遼、夏侯淵、曹仁、曹真といった人たちは、実はかなり有能で万事に活躍していたようです。さらに、荀彧、郭嘉、賈ク、満寵、鄧艾、鐘会といった名参謀や名将たちもいました。それに比べて蜀は明らかに人材不足なのです。(だめだ、人名を羅列したりすると、三国志ファン以外の人がみんな逃げていくのに・・・)

  魏延、関羽、張飛、馬超、趙雲たちは戦闘には強くても、結局のところ斬り込み部隊を率いる将軍でしかないような気がします。司馬懿とか、曹真の部下程度かなぁ。そんな蜀を支えた名臣が諸葛亮なわけです。法正、李厳、蒋エン、姜維たちもかなり活躍したのだけれど、人格に問題があったり、終わりを全うしていなかったり、パッとしなかったり。やっぱり諸葛亮が1番かっこいいのです。だから、諸葛亮は神のようにあつかわれたんだろうなぁ。

  いろいろ考えられて、三国志って本当に面白いです。でもこれだけ人物名がでいくるとそれだけでうんざりされてしまうかもなぁ。僕の紹介の文章は、逆にみんなの読む気を削いでしまうかもしれない、と最後になって気付きました・・・


自森人読書 三国演義
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