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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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著者:  安彦良和
出版社: 講談社

  「王道」をとるのか、それとも「覇道」をとるのか。

  明治初期、近代化に成功した日本は選択を迫られていました。アジアの進歩的な人たちと手を取り合い、「王道」を目指すのか。それともアジアに覇を唱えて、「覇道」を目指すのか。その王と覇とは、どうやらもともとは『孟子』の中の言葉のようです。「覇道」というのは、武力に拠って借り物の政治を行うことです。

  ・・秩父事件・大阪事件に関わった自由党の党員、加納周助と、風間一太郎の2人は、北海道の強制労働現場に投獄されますが、そこから脱出。アイヌ人として生きていくことにします。だけどいろんな人との出会いもあり、加納周助は朝鮮の改革派政治家・金玉均の護衛として活躍するようになります。その一方で、風間一太郎は新政府の大臣・陸奥宗光の側近として活躍するようになりました。金玉均は反対派の刺客に殺され、加納周助は打ちのめされますが、勝海舟の助けを得て、孫文と出会い、「王道の狗」たらんとして、「覇道」をいく風間一太郎と対立します・・・

  とても面白い物語です。これを読むだけじゃだめだけど(フィクションだらけだし)、これを読むと明治の頃から、辛亥革命までのアジアの歴史の流れが分かります。

  勝海舟が海千山千を経た、悪そうだけどかっこいい人に描かれているのもいいなぁ、と思いました。僕は、明治維新の立役者は勝海舟じゃないか、という気がしています。まぁいろんな研究者みたいな人が書いていることなんだけど、勝は当時最も視野のひらけた人物だったんじゃないかなぁ。彼は、日清戦争に反対していました。みんなが勝利に浮かれている中でも、中国っていう国は馬鹿でかいんだ、こんなんで勝ったと思っちゃいけない、みたいな言葉を吐いています。先の先まで読めているんだよなぁ・・・


自森人読書 王道の狗
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