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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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著者:  南原幹雄
出版社: 新潮社

  江戸幕府の創始者・徳川家康の家臣の中に、石川数正という男がいました。彼は、三河の時代から家康に従っていた譜代の中の譜代です。家老にまでなり、家康の右手とすら言われました。しかし、天正13年、突如出奔し、天下取り間近の豊臣秀吉の配下となってしまいます。

  その裏切りは、いったい何故おきたのか。何が理由だったのか、今でも分かっていません。出奔を知った時、家康は驚愕した、と伝えられています。そして、これでは豊臣方に内部情報が筒抜けだと言うことで、軍制を全て改めたと伝えられています。そのくらいの衝撃的な裏切りだったわけです。

  この『謀将 石川数正』は、大胆にも、石川数正は裏切ったふりをして実は密かに豊臣方の情報を流し、徳川家康を助けていたのではないか、と推測。その推測をもとに物語を組み立てていきます。けどちょっと無理があり過ぎるような気がします。

  その上二番煎じなんだよなぁ。そのような推理、つまり石川数正は二重の裏切りをしていて実は家康方だった、という推理はこれが最初ではありません。元祖は、たぶん山岡荘八の『徳川家康』です。だから、そこまで評価できないかも知れない。

  しかもやたらと濡れ場が多い。読者サービスなのかなぁ。それにしても多すぎだよなぁ。

  しかも構成も悪い。石川数正は、あんまり活躍できないまま、物語の半ばで倒れます(ふぐ中毒で・・・)。なんだか、主役なのにほとんど活躍できないままあっけなく死にます。そのあと活躍するのは、石川数正の息子・石川康長。けどだいたいあとは、蛇足といっても良い様な・・・

  というわけで★1つ。根幹の設定(石川数正は二重の裏切り者だった)はけっこう面白いはずなのに、うまく活用できていない・・・ 説得力を持たせられなかった、というか。


自森人読書 謀将 石川数正
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