★★★★
著者: 恩田陸
出版社: 集英社
ある高校に、不思議な噂がありました。3年に1度、密かに「サヨコ」と呼ばれる役割(?)が受け継がれているというものです。いったいサヨコとは何なのか・・・? ちょうど六番目の小夜子が生まれる年。津村沙世子という美しい少女が、その高校に転向してきます。そのときいったい何が起こるのか? 「サヨコ」をめぐる高校3年生たちの1年間の物語です・・・
って全然上手く説明できていません。難しいんだよなぁ。こういうおはなしです、と言い切るのが。まぁ是非1度読んでみることをおすすめします。
僕は、「砂時計」というものに興味があります。中3卒業制作(未完成)の映画の歌詞を考えていたときにも・・・「砂時計」というフレーズを無理矢理入れようしていました。なんというか、砂時計の形というか、あの全体的な雰囲気が面白いのです。
恩田陸『六番目の小夜子』を読んでいました。(またまた恩田陸の本です、恩田陸ばかり毎日読んでいるなぁ)すると、なんと「砂時計」というのが面白い形で登場してきました。
岡田幸四郎の最後の解説に、永遠と刹那の関係のことが書かれていました。学校の時間は、(川のように)流れいき、永遠をはらみ、蓄積される閉じた永遠です。それに対し、生徒の時間は一回性の直線的な(火のような)刹那だというのです。
そしてその人は、この『六番目の小夜子』のことを・・・「学校の時間(永遠)に抗う生徒の時間(刹那)の静かな闘争の軌跡」として見てみたい、といいます。その中で砂時計というのはどういう意味を持つのかというと、砂時計というのは、「円環しない時の流れを刻む」ものです。学校の時間(永遠)とは違う時間を刻む、刹那の象徴みたいなのです。そうか、面白い、砂時計をそういうふうに見ることもできるのか、と思いました。
自森人読書 六番目の小夜子
著者: 恩田陸
出版社: 集英社
ある高校に、不思議な噂がありました。3年に1度、密かに「サヨコ」と呼ばれる役割(?)が受け継がれているというものです。いったいサヨコとは何なのか・・・? ちょうど六番目の小夜子が生まれる年。津村沙世子という美しい少女が、その高校に転向してきます。そのときいったい何が起こるのか? 「サヨコ」をめぐる高校3年生たちの1年間の物語です・・・
って全然上手く説明できていません。難しいんだよなぁ。こういうおはなしです、と言い切るのが。まぁ是非1度読んでみることをおすすめします。
僕は、「砂時計」というものに興味があります。中3卒業制作(未完成)の映画の歌詞を考えていたときにも・・・「砂時計」というフレーズを無理矢理入れようしていました。なんというか、砂時計の形というか、あの全体的な雰囲気が面白いのです。
恩田陸『六番目の小夜子』を読んでいました。(またまた恩田陸の本です、恩田陸ばかり毎日読んでいるなぁ)すると、なんと「砂時計」というのが面白い形で登場してきました。
岡田幸四郎の最後の解説に、永遠と刹那の関係のことが書かれていました。学校の時間は、(川のように)流れいき、永遠をはらみ、蓄積される閉じた永遠です。それに対し、生徒の時間は一回性の直線的な(火のような)刹那だというのです。
そしてその人は、この『六番目の小夜子』のことを・・・「学校の時間(永遠)に抗う生徒の時間(刹那)の静かな闘争の軌跡」として見てみたい、といいます。その中で砂時計というのはどういう意味を持つのかというと、砂時計というのは、「円環しない時の流れを刻む」ものです。学校の時間(永遠)とは違う時間を刻む、刹那の象徴みたいなのです。そうか、面白い、砂時計をそういうふうに見ることもできるのか、と思いました。
自森人読書 六番目の小夜子
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