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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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今日は、『さよなら妖精』と『台風のついせき竜巻のついきゅう』を読みました。


今まで読んだ米澤穂信の作品の中で、『さよなら妖精』が1番好きかも知れない、と思いました。

中盤までは、でてくる「謎」がどれも小さくてあまり面白くないなぁと感じ、読み進めるのが億劫になっていました。だけど、最後のページまでたどり着いてみたら、がらりと印象が変わりました。

ミステリ小説というよりは、青春小説に近い気がします。無力感、喪失感、全てが終わってしまったあとに、茫然とする感じ。マーヤと過ごしたなにげない日常こそが、かけがえのないものだったんだと気付かされるけど、もう決して取り返せない。
そして、主人公は、ユーゴスラヴィアからやってきた少女と出会ったことによって、「日常からの脱出」を目指していたのだけど・・・ その気持ちは「なんとなく」に過ぎなかったんだ、と最後には悟り、成長することになります。

ユーゴスラヴィアからやってきたマーヤの言葉、とくに「哲学的な意味はありますか?」を連発するところとか、印象に残ります。



加古里子『台風のついせき竜巻のついきゅう』は読書日記を書くために、昨日から再読していた絵本です。感想は自森人読書日記 台風のついせき竜巻のついきゅうのほうに書いています。


今日読んだ本
米澤穂信『さよなら妖精』
加古里子『台風のついせき竜巻のついきゅう』(再読)


今読んでいる本
夏目漱石『私の個人主義』
夏目漱石『草枕』
竹山道雄『ビルマの竪琴』
初野晴『退出ゲーム』
森博嗣『数奇にして模型―NUMERICAL MODELS』
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