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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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『タウ・ゼロ』は海外のSF小説。
『タウ・ゼロ』
核戦争後、世界はスウェーデンを中心にして再興を果たしました。人類は、飛躍的な科学の進歩にも助けられ、様々な惑星に人間を派遣しました。そして人類が住めるかどうか確かめようとしたのです。しかし、なかなか人間の移住可能な地は見つかりませんでした。そんな中、乙女座ベータ星を目指して50人の男女を乗せたレオノーラ・クリスティーネ号は地球を出発します。彼らは順調に旅していきます。しかし、途中で事故が発生し、減速装置が破壊されてしまいます。レオノーラ・クリスティーネ号は止まることができず、どんどん加速していき・・・

いかにもSFらしい作品。面白かったです。しかし、何もかもが都合よくいきすぎだろう、と思ってしまいました。極限状況では、自殺者が出ない方がおかしいのではないか。

閉鎖的な船内で繰り広げられる愛憎劇は熾烈です。そういえば、船内はフリーセックス状態なのですが、やっぱりそういう面は書かれた時代(『タウ・ゼロ』の場合は1970年代)に影響されるのかなぁ、と感じました。

それにしても狭い空間においては、独裁が最も効率が良いのだろうか。けど、そこの破綻が書かれないところなどは、妙に甘い気がします。


今日読んだ本
ポール・アンダースン『タウ・ゼロ』

今読んでいる本
波津彬子『女神さまと私』
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