自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
ウラジーミル・ナボコフが、ロシアの小説を読み解いていきます。『ヨーロッパ文学講義』よりも、面白かったです。
ナボコフはゴーゴリを絶賛します。それから、ドストエフスキーを徹底的に批判し、トルストイを賞賛していきます。その切り口が面白いです。とにかく、鋭いし、明確です。
ドストエフスキーは狂人しか登場させず、読者を惹きつける、とナボコフは指摘します。それから、なんともし難い苦悩を描いているように見えるけれど、登場人物の性格は固定され、一貫されているのだから人間を描けていない、だからドストエフスキーは筋(プロット)に秀でた、非芸術的な小説家でしかない、とナボコフは批判します。確かにそうかも知れない、と感じます。
まぁドストエフスキーのような小説家も、僕は嫌いではないのですが。
ナボコフによるトルストイ賞賛の部分も、分からなくはありません。しかし、細部に徹底的に拘るため、読むのがじょじょに辛くなってきます・・・
読んだ本
ウラジーミル・ナボコフ『ロシア文学講義』
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