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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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『我らが隣人の犯罪』は、宮部みゆきの初期の頃の短編集。5篇収録。
『我らが隣人の犯罪』

『我らが隣人の犯罪』は、宮部みゆきのデビュー作。
宮部みゆきも最初の頃は、読み終わった後ちょっと良い気分になる、軽い日常に寄り添ったミステリを書いていたんだ・・・ これまで、重厚な社会派ミステリ『火車』と『理由』しか読んだことがなかったので驚きました。

『我らが隣人の犯罪』は隣の家の犬がやたらとうるさいのでその犬を誘拐し、別の飼い主のもとへ連れ去ってしまおうというお話。その犬は、飼い主の女性から猫かわいがりされ、一方で散歩には連れて行ってもらえず、重いストレスを感じているみたいなのです。だから、誘拐したほうが、その犬のため、という感じです。
しかし、意外なところから意外なものが見つかったことで計画は変更され・・・

『この子誰の子』は、ある豪雨の夜、少年が留守番をしていたらとんでもないことが起きたというお話。
両親は、札幌で行われる親戚の結婚席に出席するためにその夜はいませんでした。だから少年は1人なわけですが・・・ そこへ赤ん坊を抱えた女性がやってきて、家の中に強引に入ってくると告げました。「この子はあなたのお父さんの子なの。だからあなたはお兄ちゃんね」。しかし、少年は、その子がお父さんの子ではない、という絶対の確信を抱いていました。その理由とは・・・?

『サボテンの花』は、ある小学校で起きた心温まるお話。
6年1組の子どもたちは卒業研究として、ある植物、たとえばサボテンには超能力があるということを調べたいと言い出しました。すると担任は怒りだし、やめさせようとやっきになって教頭の権藤のもとへやってきます。しかし教頭は、子どもたちの自主性を重んじることを大切にする、といって、その担任を無視。担任は、学校に来なくなってしまいました。なので教頭の権藤が、6年1組の子たちの面倒を見ることになりますが・・・
これは良い話です。最後の最後にそういうわけなのね、と納得します。

続けて、あとの2篇も読んでいこうと思います・・・


今日読んだ作品
宮部みゆき『我らが隣人の犯罪』
宮部みゆき『この子誰の子』
宮部みゆき『サボテンの花』


今読んでいる作品
菊池寛『日本武将譚』
松尾スズキ『クワイエットルームにようこそ』
角田光代『空中庭園』
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