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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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辻静雄の半生を描いた大作。
『美味礼讃』
辻静雄は実在の人物。フランス料理研究家。美味しいものを追求するために、一生を捧げた人です。

彼は、日本に本当のフランス料理というものを持ち込み、それまでのでたらめな「西洋料理」を駆逐しました。そして、それだけでなく父の学校を引き継いで発展させ、辻調理師学校を設立、優れた料理人をたくさん育成していきました。最期は色々食べ過ぎて肝臓を悪くして死去。

美食というのは怖いものだなぁと感じました。料理の世界はとにかく残酷らしいです。とにかく古くなったらもうおしまい、味が落ちたらもうおしまい、という世界だから、もうみんな必死で蹴落としあうんだから。壮絶だ・・・

あと、辻静雄らは料理の研究のために何千万・何億円とお金をつぎ込むわけです。地球の裏側では何万という人が餓死している一方で、そんなこととが行われているこの世界と言うのはいったいなんなのか、と感じました。「辻の美食はブルジョアの真似事だ!」と吠える辻静雄の元同僚の記者がいるんだけど(嫉妬から言ったとしか思えないけど)、ある程度は共感します。

それにしても辻さんというのは凄い人だ・・・


今日読んだ本
海老沢泰久『美味礼讃』

今読んでいる本
カミュ『異邦人』
浦沢直樹『PLUTO 8』
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無題
この作品は、ぼくも大好きな作品のひとつです。主人公が食を極めすぎてしまい、味わう楽しさを失ってしまうことがとても皮肉ですね。ただ、彼の行動があればこそ、今の日本の「食」があることも大きな事実だと思います。
すの URL 2009/06/28(Sun) 編集
Re:無題
コメントありがとうございます。本当に圧巻の作品だったなぁ、と感じました。それにしても壮絶というかなんというか、凄い人生を送った人なんだなぁ・・・ 辻さんは。
 【2009/06/28】
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「美味礼讃」海老沢泰久
「美味礼讃」海老沢泰久(1992)☆☆☆☆☆ ※[913]、国内、現代(昭和)、小説、ガストロノミー、フランス料理 もしあなたが「天皇の料理番」(杉森久英)をまだ読んでいないなら本書を読んではいけない。ぼくにとって「天皇の料理番」は、それまで美味しい本のなかでもとくにおもしろい一冊のひとつであった。しかし本書に出会ってしまってからは、どうしてもその魅力が色褪せてしまった。本書を読むとわかるのだが、日本という国が本格的なフランス料理に目覚め、出会ったのが本当にこの40年ほどの間だということ...
URL 2009/06/28(Sun)08:52:46
ウェブサイトhttp://jimoren.my.coocan.jp/
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