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自森人-自由の森学園の人-の読書ブログ
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★★★★

著者:  吉川幸次郎 三好達治
出版社: 岩波書店

  1952年に出版されたもの。吉川幸次郎、三好達治両人が、素晴らしいと思った唐詩(唐の時代の漢詩)を取り上げ、論じたものです。唐詩を広く深く見つめていながらそれでいて、コンパクトにまとめられています。名著として古くから知られている1冊。最も多くの人に読まれた漢詩関連の書籍(日本)ではないか、と思います。

  売り出された当時(1952年)は、ベストセラーになったそうです。漢詩のことを書いた本がベストセラーになる時代というのがあったのか・・・ う~んちょっと感慨深いというか。今とは全然違ったんだなぁ。今じゃ、『リアル鬼ごっこ』とかそういうのがバカ売れしている・・・

  そういえば、読んでいたら、僕の好きな漢詩も載っていました。 王維という人がつくった『鹿柴』という漢詩です。かなり有名な漢詩なのだけど、好きです。

鹿柴
空山不見人,
但聞人語響。
返景入深林,
復照青苔上。

  意味
  ガランとしたさびしい秋の山には誰もいない、ただ人のおしゃべりの声だけが響いている。夕日の照り返しが深い林に忍び込み、朝のようにまた日の光が苔を照らす。

  吉川幸次郎は、中国文学者なので唐詩はまさに専門なのですが、三好達治は詩人(日本語の散文詩)として有名な人です。それほど漢詩と深い関わりはないのでは、と感じますが。

  江戸・明治の「知識人」とくくられるような人たちはみんな当然の教養として漢文・漢詩といった漢籍のものを読み、さらに古事記・万葉集といった日本のものも読み、そしてその上で西洋の文化に触れて、いろんなものを生み出していったようです。博覧強記の人ばかりだ。とても敵わないなぁと思います。ちょっと見習いたいです。


自森人読書 新唐詩選
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